豊見城に新選果場 JA マンゴー、トマト増産対応


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 豊見城市のマンゴー、トマトの生産量増加に対応するため、JAおきなわ(大城勉理事長)は9日、同市与根に新しい選果場を開設した=写真。2009年から運用している既存の選果場と一体的に運用することで、1日当たりの処理能力をトマトで16トンから20トンに、マンゴーで20トンから25トンに増やし、農業振興につなげる。

 863.4平方メートルの新施設には、青果を詰める箱を機械が組み立てるラインや、人が青果を詰めた箱を機械で封じるラインなどを整備した。冷蔵施設も設け、出荷ピーク時にも鮮度を維持して保管できる。

 事業費は2億2464万円で、国と県の補助事業である特定地域経営支援対策事業を活用した。

 9日、新選果場であった落成式で、大城理事長は「今後も増加する生産量に十分に対応できる。農家の所得向上につなげたい」と語った。宜保晴毅豊見城市長は「豊見城のマンゴー、トマトは県内外から高い評価を得ており、発展に向け農家と力を合わせてまい進したい」と話した。生産者を代表し、當銘博・JAおきなわ豊見城支店トマト共選部会長は「生産量が増えても安心して出荷できる」と語った。