[ココロ・カラダ不思議つながり]3 指や首 鳴らすと太くなる?


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

Q.指や首 鳴らすと太くなる?

 

 今日の質問は、指とか首とかを鳴らすと太くなるんですか? ときどき膝がパキって鳴って痛いことがありますが、成長痛ですか? 成長痛なら気にしなくてもいいですか?です。小学4年生の質問です。

A.関節を傷つけてる

 

 ポキポキと鳴るのは、関節の中で空気の泡がはじけて音が出るからです。この泡がはじけるとき、実は関節が傷ついています。傷がたまると太くなることもあるかもしれません。太くならなくても関節が少しずつ傷ついているので関節は鳴らさない方がいいです。膝の痛みも、鳴らすことによって傷ついているのかもしれません。

 「成長痛」とは、思春期に膝が夕方から夜にかけて痛むけど、特に原因が分からないときの呼び名です。疲れがたまっているとか、骨の急な成長に周りの筋肉や軟骨がついていけず炎症が起きているとか、引っ張られて痛みが出ているとか言われています。それとは別に、運動によって膝に無理がかかり、軟骨やけんがはがれて痛みが出る場合もあります。無理して運動を続けていると手術が必要になることも。とにかく、痛みは身体からのSOSです。まずは休みましょう。しばらく休んでも痛みが続くなら、お医者さんに行った方がいいです。

 ぶつかってはれたり、関節が炎症を起こして痛いときは、氷に水を加えた氷のうで冷やしてください。氷水だと冷えすぎないので皮膚を傷めません。気持ちいいと感じる間は、何時間でも冷やしてOKです。はれをしっかり取ると回復が早くなりますよ。

 膝に炎症が起きると、そこに水がたまることもあります。これは冷やそうとして身体から水が出てくるからです(やけどの水ぶくれと同じ理由)。水を抜いても、炎症が治まっていなければまた水がたまるので、この場合も氷のうでしっかり冷やすことが大切です。炎症が治まれば、たまった水は身体に吸収されます。おとなも知らない人が多いので、教えてあげてね。

徳永桂子(とくなが・けいこ) 思春期保健相談士。

 心が生きると書く「性」、心が生きて交わる・お互いの心を生かして交わると書く「性交」の漢字の通り、子どもたちがありのままの自分を肯定できるように。豊かなパートナーシップを築けるように。みんなで明るく肯定的に性について語れたらいいなと思って活動中。

 新報小中学生新聞に「ココロ・カラダ不思議つながり」を連載中。著書に「からだノート~中学生の相談箱」(単著)「LGBTなんでも聞いてみよう~中・高生が知りたいホントのところ」(共著)など。