米軍夜間降下訓練で、県が抗議 沖縄防衛局と外務省沖縄事務所 遺憾示す


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中嶋浩一郎沖縄防衛局長(中央)に対し、米軍が嘉手納基地を使って夜間パラシュート降下訓練を実施したことに対する抗議文書を手渡す富川盛武副知事(左端)=11日午後2時すぎ、県庁

 沖縄県は11日午後、10日に米軍が嘉手納基地で夜間パラシュート降下訓練を強行したことに対し外務省、防衛省に抗議した。富川盛武副知事は11日午後、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長、外務省沖縄事務所の井関至康副所長を県庁に呼び出し「強い憤りを禁じ得ない」と述べ、米側に嘉手納基地での降下訓練を実施しないよう日本政府が申し入れるよう強く求めた。

 沖縄防衛局の中嶋局長は「県と思いを共有する。われわれも遺憾に思っており、米側にも伝えた。SACO合意に沿って伊江島で実施するよう引き続き求めていきたい」と述べ、外務省の井関副所長も「このようなことがないよう、引き続きしっかり対応していきたい」と述べた。
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