優作粘って2打差 パット苦戦もV圏内 日本プロ日清カップ第3日


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1番、気持ちの入ったセカンドショットを放つ宮里優作=13日、名護市かねひで喜瀬CC(新里圭蔵撮影)

 宮里優作にとって我慢、我慢の決勝ラウンド初日だった。早朝からの雷雨で午前10時の開始予定が5時間遅れた。午後2時50分にようやく始まったラウンドは「ほぼ狙った通りに打てた」というバーディーチャンスの長短のパットが、ことごとくカップにはじかれた。「良いショット、良いパットを打ってるのに伸びない。ストレスのたまるラウンドだった」。開始から全12ホールをパーで粘ったが、最後にボギー二つと崩れて日没で時間切れとなった。

 この日はグリーンに泣いた。スタートの1番から、絶好のパットがカップをかすった。ギャラリーはバーディーを確信した後に、最後は「あぁ~っ」のため息の繰り返し。宮里は「芝目が伸びちゃって。横や下のラインが曲がらない。ひと筋違うラインばかりだった」と読み通りにいかない苦戦を強いられた。

 「とにかくボギーじゃなきゃいいや」と粘ったが辺りが薄暗くなり、雨脚が強まったこの日の上がりの13、14番で連続ボギーをたたいた。同組の谷口徹、重永亜斗夢いずれもスコアを落とし「みんなばたばたしちゃってた」。

 それでも優勝はまだ十分、射程圏内にある。最終日に向け「まずは(続きの)15番から仕切り直し。決して悪い状態ではない」とし、頂点へ向けた巻き返しに勝負を懸ける。(石井恭子)