宮里優作選手、母へ贈り物 日本プロV 豊子さん、快挙に涙


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宮里優作選手の優勝インタビューで「母の日のプレゼント」と言われて照れる母・豊子さん(左)と藍選手、聖志選手=名護市のかねひで喜瀬CC

 第85回日本プロゴルフ選手権最終日の14日、会場となった名護市のかねひで喜瀬CCには宮里優作選手の父・優さん、母・豊子さん、兄・聖志選手、妹・藍選手ら、家族総出で優作選手の地元でのメジャー大会初制覇を見詰めた。母の日を意識した優作選手は当初から決めていた通り、ウイニングボールはギャラリーに投げず、母のためにとポケットに入れた。

 優勝インタビューで「母がゴルフを始めていなかったら宮里家はなかった。(母の日に)いいところを見せられてよかった」と感謝した。豊子さんは、目に涙を浮かべて喜んだ。

 遠巻きに優作選手のプレーを観戦していた宮里一家。12番ホールでバーディーパットが決まると、双眼鏡で見ていた優さんは「ナイスバーディー。取ったぞー」と大声を上げた。19日から愛知県での大会に出場する藍選手は「いいイメージになった。私もチャレンジしたい」と意気込んだ。

 県出身の優作選手を応援しようと、6344人のファンが押しかけ、指笛や拍手で勝利を後押しした。優さんにちなんで名付けられたという北谷小6年の大田優さん(12)は「地元で優勝するプロ選手に憧れる」と語った。