ゲート前で「母の日」プレゼント 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
「民衆を導く自由の女神」をモチーフに描かれたTシャツをもらい、笑顔で披露する横田チヨ子さん(手前中央)=18日午前10時半ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設工事で18日、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では新基地建設に反対する市民ら約100人が座り込んだ。午前8時50分ごろ、沖縄県警機動隊による市民の強制排除が始まり、同9時ごろからトラック18台と生コンクリートのミキサー車4台が基地内へ入った。

 島ぐるみ会議ぎのわんの仲本舜三さんはこの日、新基地建設反対運動を続ける横田チヨ子さんと島袋文子さんへ「母の日」のプレゼントとしてオリジナルTシャツを用意した。悲惨な戦争体験を基に闘い続ける2人へ感謝を込めて作ったといい、抗議行動に参加していた横田さんに手渡した。

 10日前に89歳になったばかりの横田さんは涙ぐみながら「買おうと思っても買えない大事なものをもらった」とあいさつし、集まった人たちから指笛が響いた。

 一方、米軍キャンプ・シュワブ沿岸の「K9護岸」では、沖縄防衛局が袋詰めされた砕石を投下する作業を続けた。市民らは抗議船2隻、カヌー7艇で抗議し、午前10時15分ごろ、カヌー7艇が浮具(フロート)を乗り越えたため、中城海上保安部によって一時拘束された。【琉球新報電子版】