「沖縄県蝶、年内にも制定を」 県民の会が那覇でシンポジウム


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パネルディスカッションで沖縄県の蝶制定について話す(左から)大城安弘氏、江村薫氏、高良健氏、譜久山健氏、渡辺英二氏=21日、那覇市の県立博物館・美術館講堂

 沖縄県のチョウ「県蝶(ちょう)」制定を目的にシンポジウム「沖縄県の蝶々(県蝶)制定を目指して!」(主催・県の蝶制定県民の会、琉球新報社、共催・医療法人陽心会)が21日、那覇市の県立博物館・美術館で開かれた。政府が2018年に実現を目指す本島北部の世界自然遺産登録に合わせて県蝶を制定し、自然保護と観光の両面で活用することが提言された。「県の蝶制定県民の会」の大城安弘会長は、県や県議会への陳情や県民投票を実施し、年内にも県蝶の制定を目指す方針を示した。

 県蝶制定に向けたシンポジウムは昨年9月に続き2回目。約190人が参加した。基調講演は全国で唯一、県蝶を制定した埼玉県の制定過程に関し埼玉昆虫談話会の江村薫会長が報告した。江村会長は埼玉の県蝶にミドリシジミが選定された理由について「埼玉の原風景」を保全する意義があったと説明した。翁長雄志知事も来賓あいさつした。

 討議では医療法人陽心会の高良健理事長や、沖縄観光コンベンションビューローの譜久山健常務理事兼事務局長、那覇市立若狭小の渡辺英二校長らも加わり、渡辺校長は好きなチョウの総選挙などを提案した。