34台の工事車両が基地内入構 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
名護市のキャンプシュワブの「K9護岸」近くで新基地建設に抗議するカヌー隊と制止する海上保安庁の船=29日午前9時すぎ、名護市辺野古沖の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、キャンプ・シュワブゲート前では29日午前9時ごろから、砂、石、鉄板などを載せたトラックやミキサー車4台など計34台が基地内に入った。新基地に反対する市民らは抗議の声を上げた。シュワブ沿岸での護岸工事は行われていない。
 ゲート前では、工事車両の基地内への搬入が終わった午前10時前、沖縄総合事務局の職員が警察官の誘導で市民に近づいてきたため、市民から抗議の声が上がった。
 海上では新基地建設に反対する市民らのカヌー隊10艇と2台の船が午前8時半から、シュワブ沿岸を埋め立てる「K9護岸」工事現場近くまで繰り出し、抗議の声を上げた。海上保安庁とカヌー隊が対峙(たいじ)する場面もあったが、市民の拘束などはなかった。市民らは護岸工事が行われていないことを確認すると、午前10時に引き揚げた。【琉球新報電子版】