7月9日投開票の沖縄県那覇市議選の告示まで、2日であと1カ月となった。定数40議席へ1日までに65人が名乗りを上げている。翁長雄志知事の後継として14年11月に就任した城間幹子市政になって初の市議選。与党勢が引き続き多数を占めるかが最大の焦点で、待機児童解消や市街地再開発、経済振興など城間市政への評価が争点となる。
翁長知事の“お膝元”の那覇市議選は、宮古島、浦添、うるま市長選と続き、翁長県政を支えるオール沖縄勢と、県政奪還を狙う自民が攻防を繰り広げる。来年11月に同時選も想定される知事選と那覇市長選の前哨戦の様相も呈している。
立候補予定者65人のうち、城間市長を評価する与党的立場が社民、社大、共産、民進の4党と市議会会派新風会など無所属も含め23人。野党的立場の候補者は自民党公認・推薦など14人。前回市長選で対立候補を支援した公明のほか、維新や元新風会の議員など無所属の候補者28人は市政への態度について、政策ごとに判断する「是々非々」か、明らかにしていない。
辺野古新基地建設に反対する翁長知事誕生を支え、自民党県連を離党・除名された新風会会派の枠組みからは5人が出馬を予定。オール沖縄の象徴にもなった新風会の動静にも注目が集まる。
一方、自民党県連からは公認・推薦合わせて14人が立候補を予定しており、保守系無所属の取り込みや公明など中立会派との連携を視野に市政奪還を目指す。与野党いずれも、市政への態度を「是々非々」とする無所属候補の取り込みが大きな鍵となりそうだ。