「妻は安定している。沖縄の人と心一つ」 負傷した女性の夫がマイク握る


この記事を書いた人 松永 勝利
マイクを握って負傷した妻の様子を報告する男性と座り込みを続ける参加者=3日午前9時33分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設に反対する市民ら約140人は3日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込みを続けた。2日に抗議行動中に転倒して頭蓋骨骨折などで入院している女性の夫も座り込みに参加し「(妻の)容態は安定している。これからも沖縄の人たちと心を一つにやっていきたい」とあいさつした。正午の時点で工事車両の進入はない。
 キャンプ・シュワブ沿岸部の「K9護岸」工事現場では、クレーンで砕石を海中に投下する作業が繰り返された。クレーンは砂浜から海上に向けて石を積み重ねた土台の上で作業した。抗議船4隻とカヌー12艇が抗議活動を展開し「違法工事をやめろ」「この海は沖縄県民の宝だ」と声を上げた。
 カヌー6艇が午前9時ごろ、浮具(フロート)を越えて護岸工事現場に接近し、8人が一時、海上保安庁のボートに拘束された。
【琉球新報電子版】

辺野古沿岸部の護岸工事で海中に砕石を投下するクレーン=3日午前、名護市辺野古