名護市辺野古の新基地建設や北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に伴う抗議行動を巡り、威力業務妨害や公務執行妨害などの罪に問われた沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)や稲葉博さん(66)、添田充啓さん(44)3人の裁判闘争報告集会が3日、那覇市の県市町村自治会館で開かれた。弁護団から長期勾留に対する疑問点や検察の裁判審理の不当性などが指摘され、参加者約250人が裁判勝利に向け団結し気勢を上げた。
弁護団を代表して三宅俊司弁護士は、長期勾留された山城議長の保釈請求が何度も却下されたことを報告。その際、検察官が抗議行動は組織的に行われた犯罪とした上で、「釈放すれば抗議行動を一層激化させ、現場にいた(国の)職員を畏怖させ、身体的、精神的危害を加える恐れも多い」などとの意見を示していたことを紹介した。
山城議長と稲葉さん、添田さんも弁護士と共に登壇し「全員の無罪を勝ち取り、正義の闘いを示していこう」と訴えた。ほか琉球大の森川恭剛(やすたか)教授らが公判傍聴の報告をするなどした。