沖縄総合事務局は5月30日、2016年の県産花卉(かき)類の出荷量と作付面積を発表した。出荷量は5%減の3億2330万本となった。作付面積は前年比6%減の9万7300アールだった。
主力となるキクの作付面積は5%減の7万8900アール、出荷量は7%減の2億7960万本だった。親株を植え付ける5~6月の高温の影響で苗不足となったことや、生育期の高温で害虫が発生したことが響いた。沖縄の小ギク生産量は全国の43%を占め、27年連続で1位となった。
洋ランは作付面積が3%減の1540アール、出荷量は11%減の153万本となった。
切り葉は作付面積が15%減の1万2100アールだった一方、出荷量は12%増の3290万本となった。農家の高齢化により栽培面積は縮小したが、ハウスなどの栽培施設普及が進み、10アール当たり収量(反収)の増加につながった。