琉球大学法科大学院は、法曹を目指す学生を対象に、沖縄少年院・沖縄女子学園と学生の学外研修(エクスターンシップ)の協定を5日、沖縄市の沖縄少年院で結んだ。法科大学院が少年院とエクスターンシップについての協定を結ぶのは全国で初の試み。
今回の協定は、学生たちが実際に少年院に行き、法務教官の下で非行をした子どもたちの実情や背景についての理解を深め、矯正プログラムを体験しながら少年院の学び直しについて学ぶことが目的。
琉球大学大学院法務研究科長の清水一成教授は「学外に出て、今までの学びが現場でどう生きるかを実体験し、多面的知見を広げてほしい」と期待した。
沖縄少年院の渡辺玲子院長は「少年院での教育や、矯正現場はまだあまり周知されていない」と話し、学生たちには「少年院に入ってきた一人一人の背景や成長の過程などを実際に見て、理解を深めてほしい」と述べた。
エクスターンシップ期間は9月4日から1週間を予定している。