県無料塾受講生、学習意欲が向上 自己肯定感も上昇 県調査


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 沖縄県が子育て総合支援モデル事業の一環で実施している「無料塾」に関して、2016年度に受講した小中学生133人にアンケートをとったところ、通う前と比べて学習意欲や自己肯定感の上昇につながったと答えた子どもが多いことが明らかになった。県子ども未来政策課が6日、アンケート結果を公表した。

 アンケートは今年3月23~31日までの間に実施した。

 結果によると、通う前の気持ちと現在の気持ちを5段階で聞いたところ「勉強が楽しい」との気持ちは通う前の2・41から3・54に上がった。「勉強しようと思う」も2・81から3・70となった。学校以外で1日に勉強する時間は49・52分から90分に増えた。

 そのほか「頑張れば報われる」が2・58から3・53となり、「自分は価値がある人間だ」は2・30から2・86に上昇した。全ての質問項目で数値が上昇している。

 通って「良かった」と答えた子どもは全体の8割に上り、106人が「勉強が分かるようになった」、67人が「友達がたくさんできた」、29人が「高校や大学に行って、やってみたい仕事ができた」などと回答した。

 子どもたちに授業や発表会など楽しかったことを聞いたところ「いろいろな先生方に詳しく勉強を教えてもらって、理解できるようになったのが楽しかった」「ほかの教室の人たちと仲良くなって心を深めることができ、将来に向けて役に立った」と肯定的な意見が上がった。