「私たちの誇り」と宮古工業高生 比嘉大吾さん、母校に凱旋


この記事を書いた人 松永 勝利
生徒らと記念撮影する比嘉大吾選手(手前)=12日午後10時51分、宮古工業高校

 【宮古島】世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者の比嘉大吾選手(21)=白井・具志堅スポーツジム、浦添市出身=が12日午前、ボクシングを学んだ母校の宮古工業高校(伊志嶺秀行校長)に凱旋(がいせん)した。体育館で全校集会が開かれ、比嘉選手と具志堅用高会長らが生徒と交流した。生徒からは「先輩の活躍は私たちの誇り」とメッセージが送られた。
 集会で比嘉選手は「成績を上げる秘けつ」を後輩に伝授した。「大きな声であいさつをして、とにかく先生と仲良くしてほしい」と持論を展開し、笑いを生んだ。生徒からの求めに応じてシャドーボクシングを披露し、体育館を沸かせた。

宮古工業高校ボクシング部の後輩らと記念撮影をする比嘉大吾(手前)=12日午後11時05分、宮古工業高校

 集会後は自身が汗を流したボクシング部の練習場を訪れた。後輩へ向けて「高校からボクシングを始めても遅くないことを証明できた。努力次第で上に行けるので(世界チャンピオンを)目指してほしい」とエールを送った。
 花城怜音主将は「先輩はボクシング部の誇りだ。先輩のようなファイタースタイルをお手本にしている。自分も大会優勝を目指したい」と意気込んだ。
 比嘉選手らはこの日、市役所で下地敏彦市長に面談したほか「一日署長」を務めたことがある宮古島署を訪れた。【琉球新報電子版】

宮古工業高校で花束で歓迎を受ける比嘉大吾(左)=12日午後10時44分、宮古工業高校