好評「YOMITAN TANTAN MAP」 読谷探検のお供に


この記事を書いた人 琉球新報社

 【読谷】読谷村内の女性2人が企画した読谷村案内マップ「YOMITAN TANTAN MAP」が話題を呼んでいる。「レッツラ! ヨミタン・ラビリ~ンス♪」という題字と女性や猫のイラストが描かれた表紙が人目を引く。飲食店や雑貨店、宿泊施設、マッサージ店など幅広い分野の村内52店舗を紹介しており、手にした人から「読谷を探検したくなる」との声が上がるなど、評価は上々だ。

「YOMITAN TANTAN MAP」を制作した(左から)吉見ミツさん、サイトウマキさん=5月15日、読谷村古堅のマキノコ製作所

 読谷村で手彫りの島ぞうり専門店「マキノコ製作所」を営むサイトウマキさん(47)=本名・斎藤真紀、同村古堅=と、自作のイラストを手刷りした手拭いなどを制作する「MITSU PRINT」を運営する吉見ミツさん(48)=本名・吉見綾子、同村波平=が企画、デザインを手掛けた。

 島ぞうりに名前や絵柄を入れる時に待っている客に、村内の店舗を紹介したいと思ったことでマップづくりを思い付いたという斎藤さん。吉見さんは3月に那覇でヨミタン・タンタン・ライフというイベントを開催した際、那覇で作られた「ナハアートマップ」を見て「読谷でも作りたい」との思いを抱いたという。

 村内のお店を訪ね歩き、企画に賛同する店舗を集めた。斎藤さんの編集と吉見さんのイラストでマップを制作。約1カ月間という短時間で1万部の発行にこぎ着けた。2人は今後も1年ごとの発行を目指して意欲を燃やしている。

 マップのこだわりは業態の枠にとらわれない「ボーダーレス」。商工会などの組織の所属や事業内容の垣根を超え、内外にPRしたい店舗を紹介した。村内に住む人にも発見があるようにと、英会話レッスンや公民館で開催されている習いごとなども掲載している。

 紙のマップのほか、ホームページ(https://yomitantantanlife.wixsite.com/since2017)やフェイスブック、インスタグラムも開設した。2人は「村外、県外のほか、村内の人にも活用してほしい」と呼び掛けている。

 マップは掲載店で配布している。問い合わせはマキノコ製作所(電話)098(956)3963。(清水柚里)