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じわじわ広がる期待と警戒… AKB48選抜総選挙 初開催の沖縄

「AKB48 49thシングル選抜総選挙in沖縄」の開催をPRするAKB48のメンバー=4月27日午後、那覇市のパレットくもじ前イベント広場

 いよいよ6月17日、人気アイドルグループ「AKB48」の49枚目のシングル曲を歌うメンバーを決める「第9回AKB48選抜総選挙」が沖縄県豊見城市の豊崎美らSUNビーチ特設会場で開催される。


来場を呼び掛けるSTU48の瀧野由美子さん(右)と藪下楓さん=14日、那覇市の琉球新報社

 総選挙当日を3日前に控えた6月14日、AKB48の姉妹グループのSTU48の瀧野由美子さんと藪下楓(ふう)さんが那覇市天久の琉球新報社を訪れた。

 STU48は今年3月に結成され、広島県を拠点に瀬戸内地域で活動しているグループ。瀧野さんは総選挙について「前回まではテレビで見る側だった。憧れの舞台に立てるのが楽しみ」と意気込みを語った。藪下さんは「(来場して)自分が投票したメンバーの順位に注目して楽しんでほしい」と多くの人の来場を呼び掛けた。

 初開催の沖縄でじわじわ広がる期待と警戒…。総選挙会場の周辺や、地元の飲食店も総選挙当日に向け、着々と準備を進めている。


◇AKB48の発信力にあやかりたい! 地元飲食店がスペシャルメニューを提供
 


ユインチホテル南城が用意したスイーツ=14日、南城市

 沖縄初開催のAKB48総選挙を盛り上げようと県内の飲食店ではAKBメンバーや、観覧に訪れるファンを歓迎する企画が急ピッチで進んでいる。

 南城市のユインチホテル南城のレストラン・サンピアは、「A(甘い)」「K(かわいい)」「B(美味)」の語呂合わせをテーマにしたガトーショコラやイチジクのタルトなど6種類を提供する予定。17日から30日までの期間限定で、マンゴーやパッションフルーツ、イチジクまでも県産品を使うこだわりよう。ガトーショコラ、イチジクのタルト、シフォンケーキは16日にAKBメンバーにも贈呈する予定だ。

 久山志信総支配人は「AKBメンバーには発信力がある。地元食材を食べて話題にしてもらえれば、観光の底上げにもなる」と期待をかけた。

 沖縄県内でのみ展開されているファストフード店のJefは17日まで県内4店舗で、揚げパン、から揚げ、チーズバーガーのセットをAKB48にちなみ480円で提供する。与那原店の仲田雄吾店長は「沖縄ならではの味を味わってほしい」と呼び掛けた。


AKB48総選挙を記念したスイーツをPRするユインチホテル南城の(左から)秋吉実総料理長、久山志信総支配人、高橋俊博マネジャー=14日、南城市

 シークヮーサー消費推進協議会、県農林水産物販売促進協議会なども、16日にAKBメンバーにシークヮーサー飲料480本と加工品を提供するほか、17日の本番には会場に出店して販促キャンペーンを行う。

 AKBにちなんだスイーツなど特別メニューを提供して「沖縄食材をPRしたい」と、こちらも総選挙に負けないくらいのやる気だ。


◇聴けるかどうかはあなたの運次第! 楽しみはこんなところにも
 


「フォーチュンクッキー」などAKBの楽曲が流れる沖縄都市モノレール「ゆいレール」

 県庁前で恋するフォーチュンクッキー♪ 那覇空港から首里までを巡る沖縄都市モノレール(美里義雅社長、ゆいレール)は16~19日の期間限定で、全駅到着時にAKB48の楽曲が流れる特別列車を運行する。

 しかし、稼働している全12編成のうち特別列車は2編成のみ。ゆいレール車両の外観は変わらないため、楽曲が流れるかどうかは乗客の運次第だ。那覇空港駅では「365日の紙飛行機」、県庁前駅では「恋するフォーチュンクッキー」など、全駅でオルゴール風に編曲したメロディーが流れる。

 沖縄都市モノレールの担当者は「曲が流れる車両は限られているが、できるだけ“ヘビーローテーション”したい」とお茶目に語った。

 16、17の両日は、利用客の増加を見込んで本数を増やす臨時ダイヤで運行する。


◇楽しみの裏側で警戒態勢も…
 


厳重な態勢で、爆発物を回収する爆発物処理隊員=14日、豊見城市の豊崎海浜公園

 総選挙当日が近づくにつれ、警戒態勢も整えられている。会場となる豊見城市の豊崎海浜公園多目的広場・豊崎美らSUNビーチを管轄する豊見城署と県警機動隊爆発物処理隊は14日、同公園で爆弾テロを想定した爆発物処理訓練を実施した。警察官約50人が参加し、本番さながらの爆弾処理や周辺の安全確保に徹した。

 訓練では警察官が不審なかばんを見つけると規制線を張り、X線で爆弾と判断。防爆服を着た警察官と重機で無事回収した。

 総選挙は全国的に注目を浴びている一方、5月にはイギリスのコンサート会場でテロが発生したことから、県警はテロの標的になる恐れを危惧している。


◇AKB48のブログでも呼びかけ 来場者のみなさん「卵、温かく見守って」
 


ウミガメの産卵場所に立てられた柵=14日、豊見城市豊崎の美らSUNビーチ

 一方、心温まる警戒も。総選挙の会場となる美らSUNビーチでは、ウミガメの卵が確認されたことを受けて、総選挙の運営側は卵に配慮する対応策を正式に決定。砂浜に来場者が立ち入らないように、NPO法人日本ウミガメ協議会と琉球大学のウミガメサークルと連携した昼夜監視などに取り組む。AKB48が12日、公式ブログで発表した。

 ビーチで4日に確認された卵から約40メートル離れた場所では、日本ウミガメ協議会付属黒島研究所と琉大のウミガメサークルによって新たな産卵も確認されている。

 ビーチの管理者は卵の周囲を囲み看板を立て「温かく見守ってほしい」と呼び掛けている。

 総選挙当日は、総選挙や有料コンサート以外にも無料コンサートなどが予定されているが、卵が見つかった砂浜はいずれの会場にもなっていない。