次々と砕石投下 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
クレーンを使って投下される砕石=19日午前9時6分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの工事現場「K9護岸」

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で19日午前、キャンプ・シュワブ内の「K9護岸」ではクレーンが砕石を次々と投下する作業が続けられた。また砕石などを積んだ工事車両約50台がゲート内に入った。
 新基地建設に反対する市民ら約60人がゲート前に座り込んだが、午前8時55分ごろ、資材搬入の際に機動隊に排除された。ゲートの道向かいでマイクを持っていた県統一連の瀬長和男事務局長も排除された。市民らは「子らの未来に基地はいらない」などのプラカードを掲げながら、抗議した。
 ゲート前で抗議をした元県議の山内末子さん(59)は15日に成立した共謀罪に触れた上で「共謀罪の先取りをしたような動きが辺野古の

工事車両の搬入時、機動隊に排除される市民=19日午前9時40分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

ゲート前で行われている」と指摘し、ゲートの道向かいでマイクを持つ人や搬入路から離れた場所で座り込む人が排除の対象になっている現状を非難した。
 続けて「多くの工事車両がゲート内に入ることで、工事が着実に進んでいることが実感できる。しかし市民が諦めずに座り込めば、工事は止めることができる」と強調した。「基地反対の市民は多い。週に1回でもよいから、ゲート前に座り込んでくれれば、工事車両を止めることができる」と呼び掛けた。【琉球新報電子版】