平和劇通し戦争追体験 港川小、6年と教員出演


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沖縄戦から逃れるために、疎開した子どもたちを演じる児童ら=5月31日、浦添市の港川小学校

 【浦添】港川小学校(銘苅健校長)は5月31日、6年生による平和劇「うりずんのころ」を児童向けに上演した。平和学習の一環で、児童は沖縄戦から逃れるために九州へ疎開し、戦争によって家族と離れ離れになった子どもたちを演じた。6年生33人と教職員18人が役を演じ切った。

 上演について銘苅校長は「児童にはどんな動作でせりふを表現したらいいかを考えさせている。劇で表現することを通して、より想像力を刺激し、疑似体験をすることができる。家族と離れた地で、子どもたちが抱いていた不安や葛藤を感じてほしい」と意図を説明する。

 大城絵莉子さん(11)は「役では『もし自分がその人物だったら』と考えてせりふ一つ一つを語った。戦争を体験した人が少なくなっている。疎開した人の体験なども伝えられるようになりたい」と述べた。