NAHAマラソン 経済効果19億7800万円 参加者の消費増


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 りゅうぎん総合研究所(照屋保社長)は23日までに、第32回NAHAマラソン(2016年12月)の経済波及効果が約19億7800万円だったと発表した。大会参加者は約2万6600人で、経済波及効果は前回調査(第25回大会=09年)より約2億9500万円増加した。同研究所は「県外からの参加者の消費が全体を押し上げた」と分析した。

 大会参加者の内訳は、県内が約1万5400人、県外(国内)が約1万人、海外が約1200人だった。経済波及効果を産業別で見ると、最も大きかったのは宿泊業の3億400万円だった。次いで商業が2億9900万円、運輸業が2億800万円、製造業が2億500万円、飲食業が1億8800万円となった。

 同研究所は経済波及効果が高まった要因として(1)会場設営費など運営費の増額(2)海外からの参加者数が大幅に増加(3)参加者の消費額の増額―を挙げている。経済波及効果をさらに高めるために「会場周辺の店舗や県内観光地の情報提供など沖縄をPRする取り組みに力を入れて、年間を通した観光客の誘客や地域活性化につなげることも大切だ」と指摘した。