【伊江】9月に宮城県仙台市で開催される全国和牛能力共進会に、伊江村から代表牛を出品しようと、畜主をはじめ役場やJA、和牛改良組合などが村ぐるみで取り組んでいる。
同会は「全共」と言われ、5年に1度開催されるとあって「和牛のオリンピック」とも呼ばれる。全国から39道府県の代表牛が集い、沖縄県内でも7月3日から代表牛を決める最終審査が八重瀬町を皮切りに始まる。
区分ごとに審査が行われ、同村では3産以上で分娩間隔400日以内などが条件となる第5区(繁殖雌牛群)への出品を目指し、6頭の候補牛が待ち構える。若い畜主で構成する「島牛会」のメンバーやJAおきなわ伊江支店の職員らは毎日、午前中に村家畜セリ市場に集まり、候補牛の手入れや立ち方などの調教に余念がない。
畜主の山城和彦さん(38)と内田大也さん(36)は「体調管理や飼養管理に気配りしながら調教に励んでいる。全共に出品して伊江島牛を全国にPRしたい」と口をそろえる。
同村での最終審査は7月4日に行われる。(金城幸人通信員)