泡盛出荷、12年連続減 ビールは5年連続増 16年度


この記事を書いた人 平良 正

 沖縄国税事務所は26日、2016年度に県内の酒造会社が出荷した酒類の課税状況を発表した。泡盛の酒税額は前年度比3・4%減の38億8100万円、課税出荷量は同3・5%減の1万9366キロリットルで、酒税額と出荷量ともに過去最高を記録した04年度以降、12年連続で減少した。酒類全体の酒税額は同1・4%減の104億300万円、出荷量は同2・2%減の6万9482キロリットルだった。

 ビールは酒税額が前年度比2・2%増の44億9100万円、出荷量が同2・2%増の2万4756キロリットルとなった。ビールは酒税額と出荷量ともに5年連続の増加だった。清酒やウイスキーなどを含む「その他の酒類」は酒税額が同5・3%減の20億3100万円、出荷量が同5・3%減の2万5361キロリットルだった。

 泡盛の出荷量は県内向けが4・1%減の1万5180キロリットル、県外向けが1・5%減の4185キロリットルとなった。同事務所は泡盛の出荷量が減少傾向にある要因について、県内でも数多くの酒類が入手可能になったことなどがあると分析する。

 同事務所は、県工業技術センターや琉球大学などと協力して泡盛の香りや味わいを表現する言葉を図示した「泡盛フレーバーホイール」を作成するなど、需要拡大に力を入れている。