生涯スポーツ普及へ 沖縄県知的障がい者サッカー連盟発足


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 知的障がい児・者へのサッカーの普及や強化に取り組む県知的障がい者サッカー連盟が25日、発足した。知的障がい者の個別競技支援団体としてはバスケットボールに次ぎ2例目。同日、浦添市てだこホールで総会があり、連盟の会長に田盛寛人氏(県手をつなぐ育成会)が就く役員人事案が承認された。副会長に手登根雄次氏(琉球スポーツサポート)と坂本瑞枝氏(大平特別支援学校)、事務局長に長堂嘉元氏(県知的障がい者スポーツ連盟)が就任した。総会には連盟の趣旨に賛同する知的障がい児・者の保護者や関係者らを含む、約100人が集まった。

 総会では連盟の活動方針や規約、予算、活動計画案も承認された。8月に知的障がい者サッカー教室を開催し、9月に横浜F・マリノスフトゥーロとブルーシーサーの招待試合とサッカー教室を開催する。交流イベントなどを通して、全国や世界で活躍できる選手の育成や、生涯スポーツとしての普及や振興を図る。

 田盛会長は「障がいの程度にかかわらず、サッカーをしたいという小さい子から大人まで、生涯スポーツとして幅広く普及、振興を図っていきたい」と抱負を語った。手登根副会長は「トップレベルの選手の強化だけではなく、サッカーを通して運動を楽しむ方が増えていけばいい」と期待した。

 連盟に関する問い合わせは、連盟事務局(電話)098(874)7570(てだこ工房)または(電話)090(9780)8701(手登根氏)。