【辺野古問題取材班】 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は29日午前、米軍キャンプシュワブ内の埋め立て区域西側にある「K1護岸」付近で、重機を使って砕石を投下する作業を続けた。
K1護岸における砕石投下は、資材搬入用の道路建設工事の一環で、26日から実施されている。新基地建設に反対する市民らはカヌー11艇、抗議船3隻で抗議を続けた。
米軍キャンプ・シュワブゲート前では、市民ら約60人が座り込み、新基地建設に反対の声を上げた。正午までに資材の搬入は行われていない。
初めて辺野古のゲート前に足を運んだ保田訓(さとし)さん(69)=静岡県=は「座り込みには、孫や子に戦争体験をさせたくないという高齢者の気迫を感じる」と語った。【琉球新報電子版】