名護市長選 宮里氏、自民が擁立へ 「前向きに検討」


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 【名護】任期満了に伴い2018年1月に予定される名護市長選挙で、候補者の選考作業を進めている自民党県連名護市支部は、元県福祉保健部長で北部地区医師会副会長の宮里達也氏(66)を擁立する方針を固めた。自民関係者によると、大筋での立候補内諾は得ている。30日に名護市内で開く幹事会で確認し、宮里氏に正式に打診する。

 宮里氏は本紙取材に対し「私と選考委員の皆さんの考え方が政策面で合意できるかどうかが重要だ。また委員だけが名護市民ではないので広く皆さんの意見を聞いた上で、前向きに検討していきたい」と話した。

 宮里氏は1951年5月23日、本部町生まれ。大阪大学医学部卒。88年より県宮古保健所をはじめ県内各保健所勤務。2011年に県福祉保健部長。14年3月、県北部福祉保健所長を最後に退職。現在、北部地区医師会副会長。

 名護市支部は当初、3月末までに候補者を決定する方針だったが、米軍普天間飛行場の辺野古移設問題を抱える中、容認の立場で選挙戦を戦うことの難しさなどから選考は難航した。5月末までに経済界や市議などから他薦された11人全員が固辞し、ゼロベースでの選考作業を進めていた。

 一方、現職の稲嶺進氏(71)も3選を目指し出馬するとみられる。後援会を中心に会合を重ね、水面下で準備を進めている。