浦商生が観光ガイド! 修学旅行 商品売り込み、注文も


この記事を書いた人 琉球新報社

 「地元の高校生が観光ガイド!」をキャッチフレーズに、浦添市観光協会と県立浦添商業高校の共同開発企画「修学旅行の受け入れプログラム」の発表が旅行会社の修学旅行担当者を対象に22日、浦添グスクで行われた。国際観光科の7人が、現在公開されている米映画の舞台となった「ハクソー・リッジ」や「うらそえようどれ(王陵)」、「デイーグガマ」などの現地案内をした。

観光ガイドとして案内する浦添商業の生徒ら=22日、浦添市の浦添グスク

 同企画は、今年で3年目。昨年度は、企画に協力した関係者らへの実践発表会を行った。旅行会社への本格的な「商品」としての売り込みは今回が初めてとなる。すでに12月に1校、宮城県の学校から注文が入っている。

 ガイドコースでは、琉球王国時代の王陵や、戦争の傷痕が残る遺跡群、遠くには普天間飛行場を望むことができ、1時間の短い間で、沖縄の歴史を学ぶことができる。

 また、映画の舞台となり、認知度が急上昇した「ハクソー・リッジ」も新たにガイドコースに加えた。

 発表会に参加した、日本旅行静岡支店の望月信子さんは「自己紹介も取り入れるなど、学生らしい案内に好感が持てた。パネルを持っての説明も分かりやすかった」と感想を述べ「多くの要請があったときに、受け入れ体制を整えられるかが課題ではないか」と指摘した。

 課題研究の授業を担当している小原満春教諭は「とても良くできたと思う」と評価し、「緊張もあってか、予定より早く進んでしまったが、少し雑談を交ぜたりするなど、思い出に残るような気遣いのある工夫が必要だった」と語った。

 3年生の翁長京加さん(17)は「言葉だけで説明をしていたが、沖縄の地名は難しい読み方の所が多いので、パネルでの説明を加えた」と工夫点を述べた。市囿麗奈さん(17)は「緊張もせず意外とスムーズにできた。説明がうまく伝わっていてほしい」と期待した。