嘉手納基地の機能強化に抗議 沖縄の風、防衛局に


この記事を書いた人 志良堂 仁
中嶋浩一郎沖縄防衛局長(左列手前から2人目)に抗議する糸数慶子議員(右列奥)、伊波洋一議員(同手前)=30日、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】参院会派「沖縄の風」の糸数慶子代表と伊波洋一議員が30日午前、沖縄防衛局に中嶋浩一郎局長を訪ねて米軍嘉手納基地の機能強化に抗議した。①旧海軍駐機場の使用禁止②パラシュート降下訓練の例外的措置の撤廃、全面禁止③外来機による飛行訓練の中止即時、撤退―の3点を求めた。

 中嶋局長は旧海軍駐機場使用について「受け入れられるものではない」、パラシュート降下訓練について「SACO最終報告に沿って伊江島補助飛行場で実施するよう求める」と述べた。外来機の飛来については「米軍は全く自由に飛行訓練を行っていいわけではない。地域住民への最大限の配慮が大前提だ」とした。
 伊波議員は「負担軽減のため日本の税金70億円でグアムに訓練移転して、その隙に外来機が来て騒音が増える。駐機場の移転も同様で、税金で負担が増えている」と指摘した。糸数議員は「目に見える形で進めてほしい」と要望した。【琉球新報電子版】