不要服を難民の子へ KBC学園とユニクロ連携 未来高校プロジェクト参加


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ユニクロ天久りうぼう楽市店の黒岩武店長(右奥)から難民の現状を聞く未来高校沖縄校の生徒ら=28日、那覇市壺川のkbc国際電子ビジネス専門学校

 沖縄県内で専門学校など8校を運営する学校法人KBC学園(那覇市東町)は7月から、カジュアル衣料店「ユニクロ」が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と取り組む「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」に参加する。要らなくなった子ども服を回収し、ユニクロを通じて世界中の難民の子どもたちに届ける。28日はユニクロ関係者を招き、KBC学園グループの未来高校沖縄校(同市泉崎)の生徒125人が事前学習を行った。

 ユニクロによると、同プロジェクトは2013年度から参加校の公募を始めた。16年度は全国の小中高校など270校が参加し、約38万着の子ども服を集めたという。未来高校は平和学習の一環として、プロジェクトへの参加を決めた。

 この日は、ユニクロ天久りうぼう楽市店の黒岩武店長が来校し、持続可能な社会について講演した。紛争などが原因で、世界には6500万人以上が難民として生活しており「その半数が18歳未満の子ども」と説明。「服を本当に必要としている人たちに届けたい」と協力を呼び掛けた。

 3年生の野々山聖那さん(17)は「映像で見た難民キャンプには、白いテントが並んでいた。明るい色の服を届けて、少しでも元気になってほしい」と話した。子ども服の回収は11月末まで。KBC学園は未来高の生徒を中心に幼保育園などを訪れ、協力を呼び掛けるという。