FC琉球、追い付く 横浜と2―2 J3


社会
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 サッカー明治安田J3第15節は1日、神奈川県のニッパツ三ツ沢球技場などで8試合を行い、FC琉球はY.S.C.C.横浜に2―2と引き分けた。通算成績は5勝6分け3敗で順位を一つ上げ7位とした。

 琉球は0―0で折り返し、後半24分と32分に立て続けに失点。36分に才藤龍治がペナルティーエリアで倒されて得たPKを、富所悠が落ち着いて決めた。42分には左サイドからDF藤澤典隆がドリブルで中央に切り込み、右足でゴール。終了間際の同点弾で、勝ち点1をつかんだ。

 次戦は8日午後6時から鹿児島県立鴨池陸上競技場で鹿児島ユナイテッドFCと戦う。

(1)ニッパツ
Y横浜 2勝3分け9敗(9)
 2―2(0―0,2―2)
FC琉球 5勝6分け3敗(21)
▽得点者【Y】西山峻(2)奥田晃(1)【琉】富所(PK)(6)藤沢(3)
▽観衆 662人

◇下位相手に油断 悔やまれる勝ち点1

FC琉球―Y.S.C.C.横浜 PKを決めて追い上げたFC琉球の富所悠=1日、神奈川県横浜市のニッパツ三ツ沢球技場c)FC RYUKYU)

 相手は17チーム中16位のY.S.C.C.横浜。下位チームから勝ち点3が欲しいFC琉球だったが、終了間際に追い付き、何とか勝ち点1を得た。5月からの負けなしを8に伸ばしたが、金鍾成監督は「試合展開にかかわらず、負けに等しいゲーム」と手厳しかった。

 前半はサイドから切り崩そうとするも、守備を固める横浜の前にゴールに迫れない。裏を狙い攻める横浜に対して、琉球はディフェンスラインを上げて、オフサイドを誘発させた。ゴール前に攻め込まれても、この試合でJリーグ通算100試合出場のGK朴一圭を中心に死守し、前半を0―0で折り返した。

 前半は琉球のシュートは1本のみだったが後半になり、動きが活発になった。DF才藤龍治とMF朴利基が右サイドから崩し、ゴールに迫る。しかし、24分に連係ミスで横浜の西山峻太に押し込まれ、その8分後にも追加点を挙げられた。

 2点を追う琉球は36分に得たPKをMF富所悠が落ち着いて決めた。さらにボールを支配し始めた琉球は42分に左サイドからDF藤澤典隆がドリブルで中央に切り込み、右足でシュートを決め、土壇場で追い付いた。勝てなかったことに悔しさをにじませる富所は「気持ちのどこかに余裕や油断が出てきてしまったかもしれない」と反省の言葉を並べた。

◇負けに等しいゲーム
 金鍾成監督(FC琉球)の話 上位を狙っていく中で、下位のチーム相手には仕掛けていく。引き分けで勝ち点1を持ち帰るのも大事だが、勝ち点3を狙うのが常だ。その中での引き分けというのは、試合展開にかかわらず、負けに等しいゲームだ。