電子レシート導入 ビッグワン 3店舗、県内初


社会
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スマートフォン画面に表示された個人専用バーコードを読み取るビッグワン店員(左)=3日、那覇市銘苅のビッグワン那覇店

 ディスカウントショップの「ビッグワン」(沖縄市、久保田安彦社長)は3日、名護、那覇、西原の3店舗で、紙で提供していた買い物の明細をスマートフォンやウェブ上で確認できる「スマートレシート」を導入した。東芝テック(東京)の開発したサービスで、沖縄県内での導入は初めて。

 スマートレシートはスマートフォンから会員登録し、専用バーコードを取得する。レジで個人IDを記したバーコードを読み取るとスマホに購入した商品などの情報が表示される。消費者は買い物の履歴がまとめられるので家計管理がしやすく、財布が紙のレシートでかさばることもなくなる。事業者にとってはレシート用紙費用が削減され、購入履歴から利用者の好みに合わせたキャンペーンやクーポン券を提供できる。紙のレシートも当面は併用する。久保田社長は「精算の時間が短縮され便利になる。その分ゆっくりと買い物を楽しんでほしい」と効果に期待した。

 東芝テックによると、同サービスを導入している企業は全国で15社、店舗数で217あり、会員は約3万7千人。2020年までに2万店舗、1千万人への拡大を目指す。県内でもビッグワン以外に2社が関心を示しているという。利用料は1店舗当たり2千円。