「海壊され悔しくないか」 辺野古新基地建設で機動隊に市民抗議


この記事を書いた人 松永 勝利
市民が設置した日よけテントを撤去する機動隊員=4日午前11時25分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブゲート前では4日午前、強烈な日差しの下で市民ら約30人が座り込み、建設に反対の声を上げた。午前9時と午前11時、県警の機動隊員が市民を強制排除した。市民は「毎日、沖縄の海が壊されて悔しくないか」「ウチナーンチュの誇りはないのか」などと機動隊員に語り掛け抵抗した。
 石材や発電機など建設資材を積んだトラック50台がシュワブ内に入った。市民がゲート前の歩道に日差しを防ぐためにブルーシートと木材、ブロックなどで簡易テントを設置したが、機動隊が一時、撤去した。市民が根拠を問いただして詰め寄り、一時騒然となった。
 大浦湾埋め立て区域の「K9護岸」では沖縄防衛局が重機を使って砕石を投下し、護岸造成作業を続けた。市民らはカヌー11艇、抗議船2隻で抗議した。カヌーの市民5人が海上保安庁に一時、拘束された。【琉球新報電子版】