立候補予定者・本紙調査(上) 「子育て・待機児童」最多 貧困対策も高く


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 7月2日告示、同9日投開票の那覇市議会議員選挙で、有権者に投票時の判断材料の提供を目的に、琉球新報社は立候補予定者67人にアンケートを実施した。市政への評価や重視する政策、課題とされている政策への意見、県政や国政に関する見解について聞いた。今回は城間幹子市政への評価と重視したい政策に関する回答結果を紹介する。

教育や福祉に力点

 力を入れたい政策・課題を聞いた質問では、18項目の中から「子育て・待機児童対策」を選んだ人が最も多く38人、「子どもの貧困」が29人と続き、立候補予定者の大半が子ども関連の政策を重視していることが分かった。そのほかは「高齢者福祉」が21人、「教育行政」が20人、「経済活性化」が14人、「医療・健康政策」が11人だった。城間市政から導入した性の多様性に関する「LGBT関連政策」は3人が選んだ。

「市政を評価」24人

 城間市政を「評価する」と回答した出馬予定者は24人で、15人だった「評価しない」を上回った。一方、市政への対応を政策ごとに判断する「是々非々」など「どちらでもない」が29人で最も多かった。

 待機児童解消政策の実績や女性の視点での政策、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する姿勢が評価の理由に上がった。評価しない理由では龍柱の建設、新市民会館の久茂地小跡地への建設のほか「城間市政の政策の色が見えない」との指摘もあった。

――――――――――――――――――――
 【城間市政への評価】 「評価する」は○、「どちらでもない」は△、「評価しない」は×と表示した。

 【力を入れたい政策・課題】 「子育て・待機児童対策」「経済活性化」「教育行政」「子どもの貧困」「観光振興」「LGBT関連政策」「高齢者福祉」「障がい者福祉」「医療・健康政策」「国保赤字解消」「行財政改革」「牧志公設市場建て替えなど市街地再開発」「新市民会館と文化振興」「那覇軍港移転と跡利用」「泊いゆまち魚市場再開発」「環境問題」「防災行政」「その他」の18項目から三つを選んでもらった。
※告示前掲載(6月20日付)のため50音順で掲載します。