明日で反対座り込み3年 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
拳を上げ、新基地建設反対の意思を新たにする市民=5日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲ

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブゲート前での建設反対の座り込みが6日で3年を迎える。5日午前、ゲート前には約120人の市民らが座り込み「毎日のように砕石が大浦湾に投下されているが、新基地建設反対をわれわれは諦めていない」などの声を上げ、団結している。
 この日、名護市は午前中に気温30度を記録した。日光が照りつける中、市民らは日傘などで日よけをし、額に汗を流してゲート前に座り込んだ。
 ゲート前の座り込みの司会を務めた平和市民連絡会の城間勝事務局長(71)は座り込みが3年を迎えることについて「参加してくれる人がよくこんなに長く頑張ってくれたと思う。沖縄の近代史の中でこれだけ長く続いた闘いはないのではないか」と話した。

「頑張るぞ−」と声を上げ、拳を上げる市民=5日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 日々、大浦湾に砕石などが投下されている現状については「新基地建設の全体像から見れば、工事の現状はまだまだ初期段階だ。今ならまだ基地建設反対が間に合う」と話し、今後も座り込みに多くの人が参加するよう呼び掛けた。
 一方、海上ではシュワブ沿岸の「K9護岸」で資材を積んだトラックが砕石や砂袋を投下し、重機で敷きならす作業が進められた。【琉球新報電子版】