[ココロ・カラダ不思議つながり]13 生理ってなに?


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Q.生理ってなに?

 

 今日の質問は、前に女子だけが集まって保健室の先生からお話を聞いていました。生理って何ですか? 血が出るって大丈夫なんですか? です。小学6年生からです。

A.子宮がおとなになる練習

 

 女子の身体がおとなに近づくと、子宮(赤ちゃんが育つ袋の呼び名)もおとなになる練習を始める人が多いです。子宮はその中に、赤ちゃんが育つときにお布団のような役割をする「内膜」を作る練習を始めます。内膜は、だいたい1カ月に1回、新しいものと取り換えるので、子宮がキュッキュッと縮んで内膜がはがれます。はがれた内膜に酵素がかかってドロドロに溶けると、少しずつ膣から外に出てきます。

 女子だけ集まって保健の先生からお話を聞いていたのは、そのことをお家では生理と呼んだり、学校では月経と呼びます、と習っていたのだと思います。

 そのポタポタと出てくるものを受けるために、女子はナプキンを使うことが多いです。ナプキンのコマーシャルを見たことがあるかしら? 青いお水のようなものが出てきているよね。それで、ポタポタ出てくるものは青いお水の色をしていると勘違いしている人がいますが、血が混じっているので赤い色をしています。

 でも、どんどん血が出て行っちゃう! って心配する必要はありません。ほとんどは水分です。血はとっても赤いので、全体が赤く見えるだけです。

 子宮がキュッキュッと縮む動きは、赤ちゃんが生まれるときの陣痛と同じなので、少し痛いなと感じる人が多いです。それからドロドロに溶けるといいましたが、時々、塊が残ることがあって、それが出てくるときに出口で引っ掛かって少し痛いなと感じる人もいます。

 生理(月経)は病気ではありませんが、女子がちょっとつらそうにしているときは、優しくしてあげてくださいね。

徳永桂子(とくなが・けいこ) 思春期保健相談士。

 心が生きると書く「性」、心が生きて交わる・お互いの心を生かして交わると書く「性交」の漢字の通り、子どもたちがありのままの自分を肯定できるように。豊かなパートナーシップを築けるように。みんなで明るく肯定的に性について語れたらいいなと思って活動中。

 新報小中学生新聞に「ココロ・カラダ不思議つながり」を連載中。著書に「からだノート~中学生の相談箱」(単著)「LGBTなんでも聞いてみよう~中・高生が知りたいホントのところ」(共著)など。
 

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ココロ・カラダ不思議つながり

 
徳永桂子・著/上原明子・イラスト
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