那覇市議選、与党多数の勢い 投票率は過去最低51・20% 40議席中32人が当選確実


この記事を書いた人 大森 茂夫
初当選を決め、バンザイ三唱で支援者らと共に喜ぶ翁長雄治さん(中央)=9日午後11時51分ごろ、那覇市の選挙事務所

 任期満了に伴う那覇市議選は9日、投開票が行われた。10日午前0時30分現在開票率は94・09%で、32議席が当選確実となっている。那覇市選挙管理委員会は10日午前0時にも大勢が判明するとしていたが、作業は予定よりも遅れた。

 同日午前0時45分現在、与党系が13議席、野党系が7議席、中立系が12議席と与党多数の勢いとなっている。市選管によると、投票総数は期日前と合わせて13万614。投票率は51・20%で、これまでに最も低かった2005年の53・67%を下回り、過去最低を更新した。当日有権者は25万5081人。

 市議選には、定数40に対し現職31人、元職3人、前職2人、新人31人の67人が立候補している。

 立候補者のうち、与党的立場が24人、野党的立場が15人、是々非々など中立が28人。政党の公認・推薦は、自民14人、公明7人、共産7人、社民4人、維新3人、社大2人、民進2人。諸派4人、政党の推薦などがない無所属は24人。

 現在の議会構成(欠員5)は与党系18人、野党系4人、市政への態度を「是々非々」とする中立系が13人となっている。

 城間幹子市長就任後初となる市議選で、市政の評価などを争点に激しい選挙戦を繰り広げた。城間市政を支える与党が過半数を維持できるかが最大の焦点。