やった!「危険物取扱者丙種」合格 奥間さん「努力実った」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
危険物取扱者丙種の国家資格を取得した奥間政旭さん(右)と宮里真栄教諭=6日、北中城村の美咲特別支援学校はなさき分校

 【北中城】県立美咲特別支援学校はなさき分校高等部の奥間政旭さん(17)はこのほど、国家資格「危険物取扱者丙種」を取得した。はなさき分校で同資格の取得者は初めてで、学校関係者は「快挙だ」と喜んでいる。奥間さんは「次は乙種第4類に挑戦したい」と意気込みを見せた。

 危険物取扱者は、ガソリンなどの危険物を取り扱うための資格で、ガソリンスタンドなどで働く時に必要となる。

 奥間さんは5月ごろから、本格的に試験対策を始めた。きっかけは宮里真栄教諭からの「就職にも生かせるから取ってみないか」の一言だった。最初は「難しそう」と思ったが、勉強を続けるうち、その内容に引かれていった。宮里教諭が「ガソリンで発火した時に消火できるものは」と問い掛けると「泡、ハロゲン、二酸化炭素…」とすらすら挙げる。

 今では「タンクローリーや危険物運搬トラックを見ると、何が積載されているのか気になるようになった」と奥間さん。合格した時は両親や周りの先生に自慢したという。奥間さんは「受かるか不安だったが、合格した時は心の底からうれしかった。努力が実った」と話す。

 宮里教諭は「奥間さんは真面目にコツコツ、努力ができる人だ。頑張れば一般の人と変わらず、国家資格を取ることもできる。奥間さんは周囲にもいい影響を与える」と期待した。