七宝技法で「エイサー」 躍動感、色鮮やかに表す 造幣局がメダル


社会
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「エイサーまつり」をデザインした造幣局の七宝メダル

 造幣局(大阪府、百嶋計理事長)はこのほど、沖縄の夏を代表する「エイサーまつり」をテーマにした純銀製の七宝メダルを製造した。2009年から製造・販売する「日本の祭り」シリーズの第9弾で、九州・沖縄の祭りのデザインは初めて。500個の販売を予定し、19日まで購入申し込みを受け付けている。

 七宝は、金属にガラス質の上薬を焼き付けて模様や絵を装飾する工芸技法で、造幣局は勲章の製造に用いている。青年たちの勇壮な大太鼓や女手踊りを描いた表面には七宝で6色を施し、エイサーの躍動感を色彩豊かに表現している。

 13日に琉球新報社を訪れた百嶋理事長は「県文化振興会の協力でデザインや色を作り上げ、造幣局の精巧な技術を生かして完成した」と話した。

 百嶋理事長は同日、県庁で翁長雄志知事と面談し、メダルを贈った。

 メダルは直径6センチ、重さ160グラム。価格は漆塗り木製ケース入り、送料込みで13万1千円(税込み)。