シュワブ仮設道路に有刺鉄線 反対市民侵入阻止目的か 炎天下のゲート前に約100人


この記事を書いた人 松永 勝利
「K1護岸」付近の仮設道路にあるガードレールの回りに有刺鉄線を設置する作業員=15日午前9時半ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ内

 【辺野古問題取材班】普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は15日午前、米軍キャンプ・シュワブ内の工事現場「K1護岸」付近にある仮設道路のガードレールの周囲に有刺鉄線を設置した。有刺鉄線は抗議市民らの進入を防ぐためのものとみられる。
 ガードレールは14日までに設置され、有刺鉄線はガードレールの海側に取り付けられた。平和市民連絡会の北上田毅さんは「カヌー隊が進入することを防ぐために設置したんだろう。それ以外、考えられない」と指摘した。新基地建設に反対する市民らは抗議船2隻とカヌー13艇で抗議している。
 一方、シュワブゲート前では市民ら約100人が座り込んでいる。名護市では同日午前7時時点で気温31・2度を記録した。市民らは帽

強い日差しの中、帽子をかぶり、傘を差すなどして座り込む市民ら=15日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

をかぶり、日傘を差すなど、日よけ対策をしながら、ゲート前に座り込んだ。首にタオルをかけ、したたり落ちる汗をぬぐう神谷清一さん(63)=八重瀬町、農家=は「仕事をやりながら座り込みに参加するのは大変だ。しかし戦争につながる新基地建設を造ってはいけない」と強調した。「米軍に関連する事件事故はいまだに発生している。『県外移設』などではなく、基地はなくさなければならない」と語った。【琉球新報電子版】