売れる商品へアイデア勝負 企画立案の手順学ぶ 南農高で開発講座


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 【豊見城】南部農林高校(新垣博之校長)は6月30日、商品開発の基本について学ぼうと、豊見城市の同校で知的財産活用支援事業講習会を開いた。講師を務めた糸満市西崎のクリエイティブファクトリー・パパラギのプランニングコーディネーターの中村美樹さんが「アイデアがユニークなヒット商品を見てみよう!」と題し、国内外の商品を紹介。「アイデアは限りなくあり、それによって物が売れる」とパッケージやアイデアの重要性を強調した。

「ポッキー」の新商品アイデアについて生徒たちにアドバイスする中村美樹さん(中央)=6月30日、豊見城市の県立南部農林高校

 講習会は、県発明協会が県から委託を受けて実施している2017年度知的財産活用支援事業の一環として行われた。

 中村さんは、国内外のさまざまな商品のパッケージを持参し、そのユニークなアイデアや特徴を解説した。

 商品開発の基本として(1)商品名を考える(2)キャッチフレーズを書く(3)ターゲットを絞る(4)どこで売るか(5)商品を考えた理由(6)パッケージデザインを考える-などと説明した。

 参加したのは同高食品加工科の3年生約35人。生徒たちは六つのグループに分かれ、さまざまなご当地商品などを販売している江崎グリコの「ポッキー」の新商品について考えた。

 「犬もポッキーを食べたいかも」「半分の大きさにしたら子どもが食べやすい」「ひじきやワカメ、ゴボウなど栄養たっぷりにしてはどうか」など、自由にアイデアを出し合い、グループごとにその成果を発表した。