労働基準法に違反した「ブラック企業」のリストを公開し始めて今年で6年になる。
過去1年間に台湾で労働基準法に抵触した企業は9159社に達し、1万5214項目の違法行為が報告された。1年前に比べ613企業、割合にして約7%増えた。
このうち違法件数が最も多い企業は、フランス系スーパーのカルフールで36項目、その次は台湾中油の24項目が続いた。
カルフールの法律違反は上限を超えた残業や組合の同意なしで女性に夜間勤務をさせる、給与の未払いなどがある。そのうち課長級以上の幹部は毎日12時間勤務で、耐えられない者は降格させていた。
労働団体は「一案件につき一つの罰則」では大企業からすれば痛くもかゆくもなく、「一人一罰」ではじめて抑止力があると指摘している。