沖縄・58号でバス自走実験、日本版GPSで 11月に内閣府


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 【東京】内閣府は11月にも沖縄県内で、準天頂衛星「みちびき」を活用した全国初となるバス自動運転の実証実験を予定している。みちびきによる日本版GPS(衛星利用測位システム)の技術を取り入れることでより正確な位置情報を把握できるようになり、精度や安全性の高い自動運転につながることが期待されている。

 実証実験は3月の南城市、6月の石垣市でそれぞれ実施されたが、内閣府は第3弾となる今回、初めてみちびきの位置情報を活用する方針で、交通量が多く混雑もある本島の国道58号を使った実施を予定する。

 政府は6月にみちびきの2号機の打ち上げに成功し、さらに年内に3、4号機を打ち上げ4基体制にする方針。これにより日本上空を各機が交代で24時間カバーできるようになり、従来の米国のGPSでは10メートル程度あった誤差を数センチに抑えられる。

 11月の実証実験ではこのほか、道路の高低や車線、路肩などを3次元画像で表示する「ダイナミックマップ」の技術も活用。初めてブレーキの自動制御も取り入れ、車線変更なども試みる。