【沖縄】沖縄県立美里工業高校建築科3年の松田誠弥さん(18)が11日、合格率が1割程度という難関を突破し、測量業務の計画を作成するために必要な国家資格「測量士」に合格した。同校によると、県内の高校生による測量士の取得は初という快挙。松田さんは「将来は建築士になり、測量の知識を仕事に生かしたい」と決意を新たにしている。
松田さんは昨年6月から、平日の早朝と放課後に加え、休日も開かれる特別授業に参加し、ほぼ休み無しで受験準備を進めてきた。指導に当たった建築科の稲嶺智政教諭は「意思の強さに裏付けされた継続力はすごい」と手放しで評価する。
試験日は5月21日で、測量の方法や地図編集などの知識が問われた。全国で2989人が受験し、合格者は351人。合格率11・7%という狭き門だった。松田さんは「自信がなかったから、合格は本当にうれしい」と笑顔で話した。
同校では、建築科2年の大城順一さん(16)も、測量士が作成した計画に従い測量する「測量士補」の試験に合格した。