「人間の鎖」で新基地阻止訴え 名護市辺野古のシュワブゲート前


この記事を書いた人 松永 勝利
歌いながら新基地建設阻止を訴える人間の鎖大行動の参加者=22日午後2時54分、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に抗議し、大浦湾の埋め立て阻止を訴える「人間の鎖大行動」が22日午後2時、辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で行われ、約2千人(主催者発表)が参加した。フェンス沿い約1・2キロで参加者が手をつないで基地を囲み「辺野古新基地反対」などと声を上げた。県内の平和団体などでつくる「基地の県内移設に反対する県民会議」が主催した。

新基地建設断念を求めて米軍キャンプ・シュワブに向け人間の鎖で抗議する参加者=22日午後2時46分、名護市辺野古

集会の冒頭、平和への思いを込め、参加者が風船約千個を空に飛ばした。基地に向かって手をつないだ参加者は、波のように隣の人へ動きを伝える「ウエーブ」を展開した。プラカードを掲げ「ノー・ベース・ヘノコ」などと声を合わせて新基地阻止を訴えた。歌と演奏が集会を盛り上げた。

基地に向かって、メッセージボードを掲げ「基地はいらない」と抗議する集会参加者=22日午後2時45分ごろ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート

 稲嶺進名護市長は、新基地建設工事を強行する政府の姿勢について「本当に法治国家と言えるのか」と批判し「地方自治と民主主義を取り戻すために、一人一人が頑張っている」と参加者を激励した。国会議員らの連帯のあいさつもあった。【琉球新報電子版】

英文へ→2000 people form human chain in front of Camp Schwab in Henoko to demand cancellation of construction of new U.S. base