「これ以上海を壊すな」 市民100人超が海上抗議 


この記事を書いた人 松永 勝利
海上埋め立て工事が進む中、海上抗議行動を実施するカヌーチームの市民ら=25日午前10時24分、名護市辺野古のキャンプ・シュワブのK1護岸建設予定地の沖合(小型無線ヘリで撮影)

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う、名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局の護岸工事着手から3カ月となった25日午前、移設に反対する市民は米軍キャンプ・シュワブ沿岸でカヌー71艇、抗議船6隻による「海上座り込み大行動」を実施した。県内外から100人を超える市民が集結し「海を壊すな」「違法工事やめろ」と声を上げた。
 市民は辺野古の浜から、埋め立て区域南西側に位置する「K1護岸」建設予定地を目指して力一杯オールをこいだ。「NO BASE(基地は要らない)」と書かれた横断幕を中心に、シュワブ沿岸部に集結したカヌーチーム88人は、次々と抗議船のマイクを握り「工事は岩礁破砕許可が切れていて違法だ」「これ以上、この海を壊すのは許さない」などと訴えた。県外に加え、アメリカやフランス、スペイン、韓国、台湾、アフガニスタンなど世界中から寄せられた連帯のメッセージも読み上げられた。
 一方、シュワブのゲート前でも市民50人が早朝から座り込んだ。県警の機動隊が強制排除し、工事車両59台が基地内に入った。市民は「私たちは正当な抗議行動をしている」「機動隊は直ちに市民を開放しろ」などと抗議した。【琉球新報電子版】