新遊具「命の卵」完成 平和祈念公園


この記事を書いた人 松永 勝利
「命の卵」の滑り台で遊ぶ子どもたち=28日、糸満市摩文仁の県平和祈念公園の子供の広場 

 【糸満】糸満市摩文仁の県平和祈念公園北口にある子ども広場にこのほど、新しい大型遊具「命の卵」が完成した。遊具は平和を象徴する白を基調に、命の始まりを「卵」の丸い形で表現している。28日、糸満市と八重瀬町の保育園児約170人と関係者による開会式が開かれ、公園内は子どもたちの笑い声であふれた。
 海ゾーン、空ゾーンなどテーマが異なる五つのフィールドがあり、跳躍器具や滑り台、よじ登るネットや斜面など、さまざまな遊びに挑戦できる。
 具志頭保育園の大城希々羽(ののは)ちゃん(5)は「トランポリンが楽しかった。じいじとばあばと来たい」と話した。
 1999年に整備された子ども広場の遊具が老朽化したため、県は2015年に提案を募集し、整備を進めていた。指定管理者の県平和祈念財団の新垣雄久会長は「70年前の大きな戦争で、たくさんの人が亡くなった。その孫たちのために、こんな素晴らしいものができた。(亡くなった人も)『良かったな』という気持ちだろう」と語った。【琉球新報電子版】

完成した新しい遊具「命の卵」=28日、糸満市摩文仁の県平和祈念公園の子供の広場