6月有効求人倍率1・18倍 9ヵ月連続最高更新


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 沖縄労働局(待鳥浩二局長)が28日に発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は前月より0・05ポイント増の1・18倍となった。3カ月連続で過去最高値を更新し、9カ月連続で1倍を超えた。全国の平均値は1・51倍だった。県内の正社員の求人倍率(原数値)は0・47倍で前年同月と比べて0・09ポイント上昇した。全国平均は0・95倍(原数値)で前年同月比0・13ポイント増だった。県内の雇用情勢が全国と同様に改善する一方、正社員の雇用では依然として差が埋まっていない。

 新規求人倍率(季節調整値)は前月より0・02ポイント減の1・71倍だった。新規求人数(原数値)は前年同月比2・6%増の1万2人で8か月連続で増加した。

 地域別の有効求人倍率(原数値)は八重山所で1・48倍と最も高く、次いで宮古所の1・29倍、那覇所の1・28倍、名護所の1・21倍が高かった。沖縄所は0・84倍で、県内で唯一1倍を切った。

 村上優作職業安定部長は「県内の労働市場は改善しており、各地で人手不足の声が聞こえる。一方、正社員の求人が不足している」と話した。

 県統計課によると、6月の完全失業率(原数値)は前月比1・0ポイント増の4・5%となった。