中城湾港―大阪、東京 琉球海運が実験運航 19年度まで週1便


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 琉球海運(那覇市、宮城茂社長)は8月19日から中城湾港新港地区と大阪、東京を結ぶ「京阪航路」を実証実験として就航する。貨物が集中する那覇港の混雑状況解消や、中城湾港新港地区の産業支援港湾としての機能強化などを目的としている。実験では2019年度まで週1便で運航し、20年度以降の定期航路化を目標とする。

 京阪航路は大型車両が自走で乗り込めるRORO船「しゅれい2」(1万1678トン)が就航する。那覇を出発し、中城、大阪、東京を経由する。荷役会社は沖縄港運が担う。

 実証実験は、県土木建築部の中城湾港新港地区物流拠点化促進調査事業の一環として実施する。16年度から同航路開設に向けた調査事業を始め、17年6月末に実施事業者を琉海に決定した。

 琉海は秋ごろ、同地区内に3温度帯機能を持つ「RKK物流センター」を着工し、18年11月の稼働を予定している。

 28日、うるま市の県工業技術センターで関係企業を対象とした同実証実験事業の説明会が開かれ、約70人が来場した。宮城社長は「今後RKK物流センターを生かし、京阪航路を定着させていきたい」と述べた。