男子サッカー・那覇西、初戦惜敗 南東北高校総体


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 【南東北総体取材班】2017年度全国高校総合体育大会・南東北総体は29日、県勢は8競技に出場した。サッカーの那覇西は帝京第三(山梨)に2―3で敗北。バレーボールは、西原男子、同女子とも初戦、敗者復活戦に敗れ、決勝トーナメント進出はならなかった。卓球は普天間女子が2回戦に進んだが、0―3で桜丘(愛知)に敗れた。自転車トラックのポイントレース(24キロ)決勝で平安山良希(北中城)は4ポイントを獲得して12位だった。空手の形個人男子で新城龍士郎(コザ)、眞喜志勇哉(前原)、女子の東江茜奈(同)、渡嘉敷怜帆(美里工)はいずれも3回戦に進んだ。団体組手の前原は4―0で男鹿工(秋田)を下して初戦を突破した。陸上の400メートルリレー予選に出場した中部商業男女、那覇西女子はいずれも準決勝に進めなかった。

◇東風平2ゴールも及ばず 帝京第三2―3 サッカー男子・那覇西

同点ゴールを決め、喜ぶ那覇西の東風平朝志=29日、宮城県の仙台市泉総合運動場泉サッカー場(安富智希撮影)

 那覇西は帝京第三(山梨)の激しいプレスに、自慢のパスサッカーを封じられ、初戦で涙をのんだ。「自分たちのサッカーができなかった」。選手や監督の言葉が示すように、2―3というスコア以上にプレーの精度など実力差を見せつけられた試合だった。

 序盤から帝京第三がピッチを広く使ってボールを保持し、那覇西のプレスをかいくぐった。前半14分、左サイドを突破され、クロスを上げられると、守り切れずに先制を許した。

 那覇西は帝京第三の高い位置からのプレッシングに苦戦した。前線にボールを運べない時間が続いたが、前半27分に自陣でボールを持った与座聡起主将が相手DFとGKの間にロングボールを送り、快足の東風平朝志が反応。敵をかわして同点弾を流し込んだ。

 しかしこの後もコーナーキックからの失点など2点を奪われた。後半、フリーキックを東風平が頭で合わせて1点差まで迫ったが、反撃もここまで。1点届かなかった。

 自らのプレーの精度を上げると同時に、強豪を相手に、いかに戦術に幅を持たせることができるか。那覇西は全国で戦うための課題を持ち帰ることになった。平安山良太監督は「運動量や球際での強さを向上させないといけない」と指摘。2得点を挙げた東風平は「ゴールを決めたのは良かったが、求めていた形ではない。力不足を感じた」と振り返った。

 与座主将は「全国レベルのプレースピードを、いかに意識して練習するかが大事になる」と話す。反省が残った試合だったが、選手らは次の全国舞台を目標に、気持ちを前へ向けた。(安富智希)