県産マンゴー 出荷ピーク 宇座さん作品 最高3万円


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競りの結果3万円の値を付けたマンゴー

 「クレオパトラのような上品さ」とも評される濃厚な香りが特徴の県産マンゴーをPRするイベントが31日、浦添市伊奈武瀬の県中央卸売市場であった。27日に行われた第10回マンゴーコンテストで上位入賞した5人が育てたマンゴーが競りにかけられ、最優秀賞を受けた宇座徳栄さん(八重瀬町)のマンゴーは同市場で過去最高となる1ケース(約2キロ)3万円の値を付け、高い評価を受けた。

 コンテストで入賞したマンゴーは既に消費され、この日は上位入賞者が育てた別のマンゴーが競りにかけられた。優秀賞を受けた4人のマンゴーも約1万円の値を付けた。同市場では通常、2キロで平均7千~8千円程度といい、高い品質に注目が集まった。

マンゴーコンテストで上位入賞した農家のマンゴーを取引する仲買業者ら=31日、浦添市伊奈武瀬の県中央卸売市場

 3万円で競り落とした富士物産の仲田笙子副社長は、流通の立場から県産マンゴーに携わって30年というベテランだ。「沖縄のマンゴーは太陽をいっぱい浴びて育ち、香り、味わいが濃厚だ。『夏の宝石』と呼んで喜んでくれる消費者もいるほど。世界一の沖縄のマンゴーを広めたい」と語った。市場の卸売り業務を担う沖縄協同青果の伊禮輝夫社長は「今年は質、量共によく、多くの人に食べてもらいたい」と語った。

 沖縄協同青果によると31日はマンゴー16トンが入荷した。先週から15トン台が続き、出荷はピークを迎えている。