空手会館で国際セミナー 各流派重鎮が指導


この記事を書いた人 琉球新報社
高段者に指導を受けながら、空手の神髄を学ぶ外国人ら=豊見城市の沖縄空手会館

 世界各地で活動する空手家が発祥の地の沖縄で、各流派の重鎮から神髄を学ぶ沖縄空手国際セミナーが1日、豊見城市の沖縄空手会館で始まった。初日は11カ国から43人が参加した。

 開会式後に小林流、上地流、剛柔流、少林流、古武道の歴史を知る座学が行われた。その後、しょうりん流系の稽古が行われた。級や段位別に3班に分かれ、県内の高段者が直接、指導した。

 参加者は一つ一つの動作をあらためて確認し、各演武に取り組んで汗を流した。指導する高段者らも参加者の拳の位置や腰の高さ、軸足の動かし方など、細かい部分を丁寧に教えていた。

 カナダから訪れたシドニー・バーンズさん(23)とジェイミー・リフローさん(23)は5年前から剛柔流空手を始めた有段者。本セミナーで、異なる流派を学ぼうと初日から参加したという。2人は「いつもと違う流派を学ぶために初めて参加したけど、とても難しい」と笑顔で話した。

 セミナーは2日は上地流系、4日は剛柔流系、5日は古武道が実施される。3日は豊見城自治会と交流する予定。6日は空手にまつわる顕彰碑を巡るバスツアーが行われた後、那覇市内のホテルで交流会を行う。8~13日は各流派別に分かれた集中稽古も行われる。